抜歯 その1
親知らずを、抜きました。
歯を抜くっちゅうのは、いつまで経っても慣れませんな。
子供の頃にグラグラになった子供の歯を抜く時、アフロのおっちゃんにバナナ味の塗る麻酔をねじ込むように歯茎に押し付けられたのを、今でも覚えている。
僕小5から高校上がる前まで、矯正をしていたんですね。歯の。
あれ、結構痛くてさ、歯医者行った後はもうおかゆも食べれなくて。挙げ句の果てに口が小さくて、永久歯を4本抜く羽目に。
同時に4本抜いたんですけど、全身麻酔だったんで起きたら終わってたんですよね。でもね、起きた瞬間にもう激痛ですよ。意識朦朧としてるなか歯茎に麻酔8本打たれて大変でした。
局所麻酔、気持ち悪いですよねなんか。自分の体が、ゴム質になったような感じがして。まさに今それなんですが。
いいんですよ、こんなデメリットなんて、100パーセント痛みを除去してくれるメリットには勝てないんですよ。逆に言えば、麻酔は「100パーセント」痛みの除去その一点にのみ存在意義が許されていると思うんですよね。
そして臨んだ親知らず抜歯。もう大工事ですわ。口の中から聞こえてくるはずのない音が響き渡り、僕の心はぎゅーってなりました。
あれれ?なんか痛くないか?って若干思ったんですけど、まさか麻酔が効いてないなんてアクシデントないじゃないですか。なんか病院向かう途中の電車で、酒飲みは麻酔が効きにくいとかいう情報をちらっと見かけたけど、そういうのって根拠ないデマじゃないですか。
まあ、思い込みやろって思ってたんですね。おそらく手術も終盤。結構深いところをギュルギュル削っています。
やっぱりなんか痛いんですよね、確実に。
いや痛え、痛えって顔してるのに、伺うそぶりも見せず淡々と歯を削り続ける医者。くそ、声を上げられず蹂躙されるのがどれほど屈辱か味あわせてやりたい。
なんとか手術は終わりました。20分くらいかな。
あーつら。また再来週です。抜きたくない。